原爆症訴訟:弁護団「国と基本合意」…原告全員救済軸に
原爆症認定集団訴訟の原告弁護団は5日、厚生労働省で記者会見し、政府側と進めていた訴訟解決の交渉について「基本骨格について一致した」と表明した。麻生太郎首相が6日に解決策を正式に発表する予定で、その表現について詰めの協議が残っているが、「原告全員救済」を軸にした方針は動かないとしている。高齢化が進む被爆者300人以上が国の援護策の是正を求めて起こした訴訟は、提訴から6年余で、全面解決に大きく前進した。>>続きを読む
政府側と一致したのは(1)1審で勝訴した未認定の原告はただちに認定する(2)敗訴原告の救済に基金を創設する(3)認定制度の在り方について、厚労相と今後協議する−−の3点。4日夜に基本的に受け入れ、文言を調整している段階という。